五年と二ヶ月

先週末、夫の親戚の不祝儀で茨城まで行きました。
JR常磐線が通っていれば仙台からJR一本で行けますが
福島第一原発事故のために未だ未開通。
なので常磐自動車道を使って南下しました。

仙台東道路から有料道路へ乗り、しばらく行くと荒浜や名取の海岸線が。
まばらな松並木、ただ広いだけの土地、津波の爪跡が残っています。
その後、常磐道へ入り、景色も田畑へと変わります。
ラジオで聞いた「色とりどりの緑」という表現がぴったりの濃緑、浅緑。
所々に藤の薄紫、つつじの赤。
水をたたえた田んぼ。

ところが福島へ入りしばらく行くと景色が変わります。
最初は何か違和感。
なんでだろう? と思っていると派手なピンクのノボリ。
そこには「除染作業中」の文字。

「そうか、違和感は田畑に全く手が入っていないからなんだ」と気付きます。
田畑だった所は草生(む)し、低木が育ち、その姿をさらしているだけ。
そして除染廃棄物の黒い袋が積まれている場所が何か所も。
胸ふさがる光景です。
おそらく帰還困難区域・居住制限区域に指定されている地域なのでしょう。
瓦が落ちたままの家もあり、住民の気配を感じません。

更に南下していわき市に入るとまた日常の光景に戻ります。
不祝儀を済ませて帰りは常磐自動車道を北上。
再び人気のない地域を走ります。
震災と原発事故から5年ですが、まだこのような地域がある現実を心に刻みました。

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